ヨガ資格取得 オンライン形式VS通学形式 どっちがいい?

新型コロナウイルスの蔓延により、現在多くのヨガスクール、ヨガスタジオでオンライン形式のレッスンが行われています。今回は今はやりのオンライン形式の授業と、通学形式の対面授業、それぞれのメリットとデメリットを、指導者資格取得のためにティーチャートレーニングを受講する時の観点からわかりやすく解説していきます。あなたはオンライン派、それとも通学派ですか?
オンライン形式(Eラーニング形式、Zoom形式など)
1.新型コロナウイルスへの感染予防
通学形式の対面授業でも3密を避け、消毒や換気、マスクの着用などを心がけていれば、ほぼ感染のリスクを心配することはありませんが、非対面式のオンライン授業では他人と接触することがありませんので、新型コロナウイルスへの感染の可能性を限りなくゼロに近づけることができます。
2.通学不要
自宅にいながら授業を受けることができるので通学の時間を節約できます。特に遠方にお住まいの方にとっては、自分が受けたいスクールの受けたいインストラクターによる授業をお住いの地域で受講することが可能です。物理的な距離を超えて、本当に受けたい授業を受けることができます。
3.時間の自由
eラーニングを取り入れたオンラインレッスンの場合、勉強の時間を自分で自由に設定できるため、子育てや家事の合間や通勤途中など、隙間時間などを利用して学習に取り組むことができます。忙しくてなかなか毎週同じ時間にまとまった時間を取ることができない方にはとても有効な学習方法です。
4.比較的安価で資格取得が可能
全過程をオンライン形式の授業で行うと、主催する学校側の負担を軽減できるため、通学形式の授業に比べて比較的安価で資格を取得することが可能です。ともかく資格が欲しいという方にはとてもありがたいですね。ただ、せっかく資格を取得しても実際の実力が伴わなければ生徒はついてきません。全過程をオンラインで受講できるコースでは、資格を取得してもほとんどヨガ指導の実力が手に入らないということになりかねません。オンラインコースにがぎりませんが、本当に実力がつくコースなのかどうか、講師の質や、カリキュラム、学習環境などを精査し、しっかりと見極めることが重要です。
通学形式(対面授業)
1.LIVE感と臨場感
通学形式の対面授業とオンライン形式ではライブ感が全く違います。通学形式の授業ではヨガ講師の持つ高いエネルギーを直接浴びながら授業を受けることができます。音楽やスポーツでもテレビで見るのとライブに行ったり生で観戦するのとでは迫力が全く異なりますが、古来ヨガは強力なエネルギーを持つ導師のエネルギーを受け取ることで生徒のエネルギーを引き上げることが重要視されてきました。講師の持つ高いエネルギーに生で触れることで、一気にヨガ的なエネルギーを増大させることができるのです。
2.インタラクティブ(相互通行)
オンライン形式の授業ではどうしても授業が一方通行になりがちです。画面を通してではどれだけすぐれたインストラクターでも生徒の様子をすみずみまで観察することは難しくなってしまいます。その点、通学形式の授業ではインストラクターが直接生徒を観察しながら授業を行うことで、細かなアラインメントのチェックや、適切な修正をその場で加えることができます。呼吸法や瞑想法などさらに細かく生徒を観察する必要がある技法に関しては、オンライン上での指導では習得が難しくなってしまう側面があります。
3.ペアワークを活用可能
ポーズの細かいアラインメントチェックやレッスン指導の練習などは、生徒同士で繰り返しペアワークを行うことで修得可能です。オンラインレッスンではペアワークを行うことが難しいため、アラインメントを誤ったまま実践を続け怪我をすることにつながったり、生徒に対する適切な指導を行うための観察眼を養うことや、アジャストメントの技術を修得することが難しくなってしまいます。
4.立体的な授業
通学形式の対面授業では、3Dでアーサナの実践法や身体の仕組みを観察し、理解することが可能です。特に解剖学の授業では実物大のスケルトンを使用し、自分自身の身体に当てはめながら立体的に身体の構造を把握することがとても重要です。実際にスケルトンに触れたり、自分やペアになった相手の身体に触ることで、リアルに存在する骨や筋肉の位置を確かめることができます。オンライン形式の授業では2Dのため、頭で理解したつもりになっても実際の人間の身体の構造を理解するのが難しくなってしまいます。
5.安全性の確保
特に難易度の高いアーサナを修得しようとした場合、オンライン形式でよくわからずに無闇に行ってしまうと怪我をする危険性が高まります。その点、通学形式の対面授業では講師がしっかり生徒の習熟度をチェックしながら、習熟度に応じた軽減法を取り入れて指導をしていくため無理をして怪我をする危険性を回避することができます。
6.質問のしやすさ
通学形式の授業では、リアルタイムでわからないことが質問できるので、不明な点は即クリアにできます。講師の話している内容がよくわからないまま置いてきぼりにされたり、消化不良の状態で試験を受けなければならないといった最悪の事態を回避することができます。オンライン形式、特にeラーニングでは授業を理解できなかった場合どのようなサポートがあるのかをしっかり確認しておく必要があります。
7.仲間同士のつながり
通学形式の対面授業では授業中にお互いのヨガに対する取り組みの状況を頻繁にシェアをし合ったり、ペアワークでお互いのヨガの理解を確認し合ったりすることを通して、仲間同士の絆を深めていくことができます。一緒にヨガを学ぶ仲間同士の横のつながりは卒業後も続きます。オンライン形式の授業ではなかなか得られない新しい仲間との出会い、これも通学形式の対面授業の醍醐味の一つです。
以上、ヨガの指導者養成コースで資格を取得する際にオンライン形式を選ぶべきか、通学形式を選ぶべきか、それぞれのメリットとデメリットをお伝えしました。いかがでしたでしょうか?それぞれのメリット、デメリットをよく考察して、ご自分に見合ったティーチャートレーニングでヨガ資格を取得してくださいね。